咳専門外来では下記の様な病気を診断・治療しています。
心当たりがある症状をお持ちの方はお気軽にご相談ください。
喘息
喘息は気管支の炎症によって起こります。。喘息患者さんの気道では、発作がないときでも炎症が起きていて、敏感な状態になり、少しの刺激であっても反応します。気管支の炎症が悪化すると、粘膜のむくみが生じて痰や咳が出たり、平滑筋が縮むことで、気道がさらに狭くなってしまいます。これによって空気が通りにくくなり、喘鳴や息苦しさなど、喘息のさまざまな症状が起こります。
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のどが「ゼーゼー、ヒューヒュー」いう喘鳴
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呼吸困難
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発作性の激しい咳、痰
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胸の痛み
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動悸、息切れ
COPD
慢性閉塞性肺疾患(COPD:chronic obstructive pulmonary disease)とは、従来、慢性気管支炎や肺気腫と呼ばれてきた病気の総称です。タバコ煙を主とする有害物質を長期に吸入曝露することで生じた肺の炎症性疾患であり、喫煙習慣を背景に中高年に発症する生活習慣病といえます。
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歩行時や階段昇降など、身体を動かした時に息切れを感じる労作時呼吸困難
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慢性のせきやたん
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喘鳴や発作性呼吸困難などぜんそくの様な症状を合併する場合もあります。
アレルギー性咳嗽
様々なアレルギーを引き起こす物質(アレルゲン)によって引き起こさせる咳(咳嗽)です。アレルゲンとなるのは冷気や暖気、黄砂、たばこの煙、香水の匂い、運動や会話など人によって様々です。
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喉頭や気管の掻痒感(イガイガ感)を伴う咳
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就寝時、深夜から早朝、起床時、早朝の順に多いと報告されています。
間質性肺炎
私たちが吸った空気(吸気)は、気道(気管や気管支など)を通過し、最終的に肺の奥にある肺胞 と呼ばれる風船のような部屋に運ばれます。この肺胞には薄い壁があり(肺胞壁、あるいは間質)、その中に毛細血管が流れています。そこで、吸気中の酸素が血液に取り込まれ、同時に血液中の二酸化炭素が肺胞の中に排出されます。間質性肺炎は、さまざまな原因からこの肺胞壁に 炎症 や損傷がおこり、肺胞壁が厚く硬くなり( 線維化 )、ガス交換がうまくできなくなる病気です。
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痰を伴わない咳(乾性咳嗽)
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労作時(坂道や階段、平地歩行中や入浴・排便など)の日常生活の動作の中で呼吸困難感
咳喘息
風邪やインフルエンザ、新型コロナウイルス感染症などの呼吸器感染症が引き金となって発症することが多い疾患です。通常発熱や痰は無く、咳だけが長引いているのが特徴です。
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風邪をひいた後に、咳だけが3週間以上続いている
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早朝や深夜など、いつも決まった時間帯に咳が出る
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一度咳が出ると止まらない
結核
結核は、結核菌によって引き起こされる感染症です。一般的な肺炎やインフルエンザなどの呼吸器感染症とは異なり、ゆっくりと進行し、初期の症状が軽いため、自分ではなかなか気づきにくいのが特徴です。
結核を発病している人が、体の外に菌を出すことを「排菌」といいます。せきやくしゃみをすると飛沫(しぶき)に含まれる結核菌が空気中で飛び散り、それを他の人が吸い込むことにより「感染」します(空気感染)。しかし、結核菌を吸い込んでも必ず「感染」するわけではありません。多くの場合、体の抵抗力により追い出されます。
ただし、高齢や合併症のために免疫力が低下すると、発病することもありますので、注意が必要です。
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初期の症状はカゼと似ています。せき、痰(たん)、発熱(微熱)などの症状が長く続くのが特徴です。
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体重が減る、食欲がない、寝汗をかく、などの症状もあります。
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さらにひどくなると、だるさや息切れ、血の混じった痰(たん)などが出始め、喀血(血を吐くこと)や呼吸困難の症状がでることがあります。